ブログ | 上智大学エレクトロニクスラボ

上智大学エレクトロニクスラボの部員の雑記帳です。当ブログを真似したり参考にしたりして起きた事故、けが、損害につきまして私たちは一切責任を負いません。

NT京都2019

 どうもお久しぶりです、駒形橋です。気づいたらブログ記事もアクセス数も増えてて今ちょっとびっくりしてます。(ブログ記事執筆サボってた…)

 さて、今回は先日3/24に京都の西院春日神社にて行われたNT京都2019の振り返りを記事にしようかと思います。

NT狂都2019

 NT京都の日程は結構前々からアナウンスされており、昨年の時点で「あぁ来年の春は京都行くんやなぁ。楽しみ!」と開催を心待ちにしていました。何というか修学旅行的なあの感じですw しかし、正直当日が近づくにつれ不安と動揺が重くのしかかり、特に行きの深夜バスに搭乗したときは非常に憂鬱な気持ちでした。

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憂鬱の絶頂だったバス停


理由としては展示物のメインがなんだかんだで自身の担当していたVVVFインバータだったというのもあったんですが、一番はNTイベント自体初参加で初出展だったからなんですね。

 NT京都は元々部員に経験者がおり、サークル自体でも昨年に訪問はしていましたが、私はそのころまだ加入していませんでしたので純粋に初めてだったわけです。NTの略は「ニュー・テクノロジー」だと思ってましたし、フツーに考えておかしな話ですw 本来ならばイベントを参加者して見て雰囲気だとか中身を触れてから次回で参加が常識です。つまり、私は「目隠しでナンパする」のと同じくらい狂ったことをしたのです。さらには初回で基板販売という「ゴールドセット」な展示を企てたのですから目も当てられません…「NT狂都2019」の方がお似合いでしたかね、私にとっては...

 大人の文化祭、そしてオフ会

 NT京都の前日の3/23に私たちはまず大阪に到着しました。深夜バスの弊害なんですが、東京ー大阪の便って7時前とかに着くんですよね。そんなんで駅ビル含めて大体シャッター閉まってる... 紆余曲折あってスターバックスコーヒーに開店と同時に入店する「真の意識高い系」を達成し、朝食とPCでのちょっとした作業を済ませることができました。そして日本橋に移動して、IGBTモジュールをゲット。オタクご用達という「こけし」というかつ丼屋さんでお昼を食べ、会場の幼稚園&神社に向かいました。

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こけしかつ丼。 確かにおいしい。

 我々が会場入りしたのは午後1時くらいで関係者の出入りはまだ半数くらいでした。雰囲気はなんか文化祭準備って感じですね。個人的には文化祭とか好きなイベントでクラスでも指揮っていたくらいですからなんか懐かしい気持ちになりました。ただはじめは出展者をみても誰だかわからず... だんだんセッティングが進み、自前の名札をつけるようになって顔と名前が一致していきました。何人かとはご挨拶もできました。夜にはピザパーティーが行われ、その様子はまさしく「オフ会」でしょう。

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ピザパーティー 毎年恒例とのこと

そしてみんなで銭湯行ったり、ThinkPad修理工房?が開かれてキメラThinkPadが生まれたりと前日は前日で楽しかったです。

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ThinkPad修理工房

大成功

 当日の朝、日差しとテスラコイルによる目覚ましで起床し開会式が行われ、いよいよNT京都当日です。たくさんの方々が来場しました。我々のブースにも来られる方も多く、Twitterで見てモノを見に来た方、VVVFインバータを製造する大手電機メーカーの方も見に来ていただきました。そして基板販売は1セット売れれば御の字だと思ってましたが、結果4セットも売れました。特に新幹線で遠方から来られた方には2セットもご購入いただき目から汗が出そうでした...

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展示品のVVVFインバータ

アドバイスや応援の声をいただきモチベーションアップすることができました。他の方の展示もクオリティがとても高く、その技術力の高さに魅了されてしまいました。そんなわけで、自身にとってはとても刺激になりました。大成功です。

振り返りそして今後のエレラボ

 あっというまにNT京都2019は終わってしまいましたが、自身にとっては当日の成功と裏腹に反省点もありました。技術面でも当日のオペレーションなどでも今後の改善点はたくさんあります。もっと勉強をしてスキルアップを図りたいところです。

 あとはSophia Elelab自体のお話。実は去年のNT京都がサークルの発足日であり、つまりちょうど1周年なんですね。前述の通り、私自身の加入はその半年後なんですがサークルとしての規模と知名度、技術面についても急速に発展してきたように感じます。4月の新歓での新入部員集めや部員のスキルアップ、今後のイベントの出展や組織運営など、課題は山積みですが「力こそパワー」「思い立ったら即行動」をポリシーに頑張りたいところです。

余興

NT京都の翌日、琵琶湖方面にドライブに行きました!カッコいい80年代のスポーツカーに載せてくださった、Tさん、ありがとうございました!

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琵琶湖を望む

トランス、インダクタ設計の要点

NT京都用にトランス、インダクタ設計用の要点をまとめました。

直流重畳特性や磁気飽和についての記載です。

トランス、インダクタの分野に適用できるでしょう。

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*透磁率がゼロに近付くというか、真空の透磁率に近付くという方が正しいですね(宮武先生ありがとうございます)

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*NI-limit vs AL-value グラフの青い線同士を結んだ線がデータシートに記載される赤い線です。

 

追記

NT京都でトランス巻きました

 

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NT京都、出展物なくてずっとDJごっこしてました...(迷惑)

来年は作るぞ

 

(kentamu)

 

アクアのインバータを分解してみた

毎度kentamuです。

このサークルのブログ、最近ほぼ僕しか投稿してないので大丈夫か?って感じですけどみんな生きてますよ〜!ご安心下さい!!

きっとみんな忙しいんだよ〜

そうだよね〜?

ね!

 

はい

 

巷で話題 アクアのインバータ なるものを入手したので分解レポートです。

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カッコいい

 

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こんな状態で送られて来ました。

想像の数倍デカく、重すぎで焦りました

これ本当に分解できるのか?

できるのか..?

....?

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とりあえずこのような工具を使って全てボルトを外します。

それでも取れないので、マイナスドライバとハンマーを使って無理やりこじ開けたのが一番最初の画像です。(裏の黒いフタを外した奴です)

 

上の金属のカバーはメッッチャ開けるの苦労したんですけど、ボルト外し忘れでした。

忘れるか普通?って思いますけど、なんか小さいフタとかプラフタとか外した中のボルトも外さないと開かない仕様でした。

分解めんど〜www

 

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フタを外したアクアインバータの図

 

こっから先は適当にネジ外せば取れるやろって感じだと思ったのですが......

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最大の難関!

インダクタが取れない!!

接着剤でガチガチじゃないか!!

T●Y●TA貴様許さない!!

 

そこで初めてインバータを分解された界隈の方(わたさん)に教えて頂きました。

 

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何をしたかというと、裏面に穴を開けてそこにボルトをネジネジして押し出す感じです。

下穴はΦ5mmでちょうどでした。

 

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浮いて来たらこっちの勝ちです。

あとはドライバーとかでテコりましょう。

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この接着剤の量

そら外れんわ。

 

アクアインバータ分解

完!

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ではこっから先は取れた部品たちのご紹介です。

 

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以上!

乙!!!

もう何回でも分解出来るぜ

電子負荷を作りました

どうもkentamuです。

前置きにしちゃうのもアレなんですが、パワエレ動画コンテストで優秀賞を頂きました。

びっくりです。

動画編集は駒形橋くんがしてくれました。ありがとうございます。

よかったら動画ご覧下さい。

 

youtu.be

 

 

それでは今回は電子負荷を作りましたのでご報告いたします。

 

電子負荷ってなんぞ?って方もいらっしゃるかもしれないので一応説明しますと、

半導体を使った負荷です。流す電流を可変できるのが特徴です。

DCDCなどの電源の計測などに使用します。

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今回はいい感じのパワトラが部屋に落ちていたので使ってみようと思って作りましたが失敗して結局普通のFETを使いました。(上の画像が失敗したパワトラ版電子負荷)

 

ここで回路図です。

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回路図

 

動作を説明します。

LM358は誤差増幅器(エラーアンプ)として機能します。

非反転入力端子に入力した電圧と、反転出力に発生する電圧が等しくなるように動作します。ここではtl431によって作った基準電圧2.5VをVRで分圧して可変させます。この電圧を(Vref)としましょう。

すると反転入力端子に繋がっているソース抵抗(Rs)には電圧Vrefが発生し、

Vref/Rsの電流が流れます。(というかその電流が流れるようにFETのゲート電圧を調整します)

このような動作で流す電流を可変できる負荷として機能します。

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今回はPFCを作りその実験用負荷として使いました。

結局PFCは失敗したので悲しくなりました。(オイ)

画像のクソデカい黒い塊がFET用の放熱板です。50Wの負荷として連続駆動させたところ1時間でほかほかになっちゃったのでもう少し大きい放熱板が必要かもしれません。

 

 こちらは市販のスイッチング電源を試験してるところです。ちゃんと公称値通り出てました。

エライ!!

 

この電子負荷は3/24に開催されるNT京都というイベントに持っていきますのでみんなきてね