ブログ | 上智大学エレクトロニクスラボ

上智大学エレクトロニクスラボの部員の雑記帳です。当ブログを真似したり参考にしたりして起きた事故、けが、損害につきまして私たちは一切責任を負いません。

電子負荷を作りました

どうもkentamuです。

前置きにしちゃうのもアレなんですが、パワエレ動画コンテストで優秀賞を頂きました。

びっくりです。

動画編集は駒形橋くんがしてくれました。ありがとうございます。

よかったら動画ご覧下さい。

 

youtu.be

 

 

それでは今回は電子負荷を作りましたのでご報告いたします。

 

電子負荷ってなんぞ?って方もいらっしゃるかもしれないので一応説明しますと、

半導体を使った負荷です。流す電流を可変できるのが特徴です。

DCDCなどの電源の計測などに使用します。

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今回はいい感じのパワトラが部屋に落ちていたので使ってみようと思って作りましたが失敗して結局普通のFETを使いました。(上の画像が失敗したパワトラ版電子負荷)

 

ここで回路図です。

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回路図

 

動作を説明します。

LM358は誤差増幅器(エラーアンプ)として機能します。

非反転入力端子に入力した電圧と、反転出力に発生する電圧が等しくなるように動作します。ここではtl431によって作った基準電圧2.5VをVRで分圧して可変させます。この電圧を(Vref)としましょう。

すると反転入力端子に繋がっているソース抵抗(Rs)には電圧Vrefが発生し、

Vref/Rsの電流が流れます。(というかその電流が流れるようにFETのゲート電圧を調整します)

このような動作で流す電流を可変できる負荷として機能します。

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今回はPFCを作りその実験用負荷として使いました。

結局PFCは失敗したので悲しくなりました。(オイ)

画像のクソデカい黒い塊がFET用の放熱板です。50Wの負荷として連続駆動させたところ1時間でほかほかになっちゃったのでもう少し大きい放熱板が必要かもしれません。

 

 こちらは市販のスイッチング電源を試験してるところです。ちゃんと公称値通り出てました。

エライ!!

 

この電子負荷は3/24に開催されるNT京都というイベントに持っていきますのでみんなきてね